2004年12月12日 行田市制施行55周年記念「第九」公演にて ソリストを務める
2004年12月12日
行田市制施行55周年記念演奏会
「第九」公演にてソプラノソリストを務める
管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団
行田市産業文化会館(ベルプラス)
「宮本武蔵とベートーヴェン」
歌う度に多くの発見がある「第九」。今回、地元での公演に際して
この二人にどんな共通点があるのだろうか?そんな問いかけを自分自身にしてみた。
決闘続きの波乱の中、二刀流という前人未到の技を生み出した宮本武蔵。
音楽家にとって致命的な境遇の中でも作品を書き続けたベートーヴェン。
どちらも自分の存在を確かめるべく、自分自身に挑み、戦い続けた戦士のようだ。
ベートーヴェンにとって「第九」はその集大成と言えるだろう。迷い、苦しみ、希望、それらを経て、そしてまた打ち消して、最後に辿り着いたのは「喜び」。自分の過酷な運命を全て受け入れ、抱きしめたベートーヴェンの姿がある。
そして、敵が追ってきても目を見開いて
仰向けで死んだふりをしたという宮本武蔵。
この二人に共通点があるとすれば宿命から
逃げることなく持ち続けた「不屈の闘志」
だろう。
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